Issuer script
カード発行会社がオーソリ応答に忍ばせ、端末経由でICチップに届けるコマンド。カードを遠隔で書き換えられる。
銀行の返事は単なる可否にとどまらない。EMVでは、テンプレート71と72に一つ以上のコマンド列を載せられ、それぞれカードの最終暗号文の前と後に実行される。代表的なのは、PINを三回間違えた後のPIN UNBLOCK、ATMでのPIN CHANGE、解約カードに対するAPPLICATION BLOCK、オフライン限度額を調整するPUT DATAなどだ。いずれもセキュアメッセージングで保護され、カードと発行者のHSMだけが導出できるセッション鍵によるMACが付く。新しいPINは暗号化して送られる。
非接触決済はこの仕組みの前提をかなり崩した。応答が返るころにはカードはとっくに読み取り範囲を離れており、スクリプトは次に誰かがカードを挿し込むまで待つしかない。何年もリーダーの中を見ていないカードも珍しくない。