ペイメントHSM
カード決済向けに作られたHSM。PINやカードの暗号文を扱い、鍵は1本たりとも装置の外に出ない。
汎用のHSMは通常PKCS#11を話し、証明書に署名する。これに対しペイメントHSMは、TCP上の独自コマンド体系を使い、あらゆる操作が銀行業務の機能になっている。PINの検証、ゾーン間でのPINブロックの変換、EMV端末から届くカード暗号文の検査、DUKPTによる鍵導出、TR-31ブロックでの鍵ラップなどだ。関連する認証はPCI PTS HSMである。
系譜は1970年代、ATMネットワークでPINを守ったMohamed Atallaの「Atalla Box」にさかのぼる。現在の市場はThalesのpayShieldとUtimacoのAtallaシリーズが占めている。コマンドは2文字で、マニュアルはNDAの下にある。この業界がオープン性をどう考えているかがよくわかる。