入力遅延(Input lag)
ボタンを押してから結果が画面に映るまでの時間。経路上のあらゆる段階の遅れの合計である。
遅延を一手に引き受ける部品はない。コントローラーは一定間隔でポーリングされ、ゲームは次のゲームループまでそれを読まないかもしれない。ドライバーは完成したフレームをキューに溜め、垂直同期とトリプルバッファリングが待ち時間を足し、ディスプレイ自身も映像処理に数十ミリ秒を費やすことがある。60fpsなら、キューのフレームが1枚増えるごとに17ミリ秒弱が加わる。
対策はそれぞれ別の段階を狙う。テレビのゲームモードは画質処理を切り、FreeSyncなどの可変リフレッシュレートは垂直同期の待ちをなくし、NVIDIA Reflex(2020年)は描画キューを短く保つ。エミュレーターはさらに踏み込み、数フレーム先まで裏でシミュレートしてそちらを表示する「ランアヘッド」を編み出した。格闘ゲームのプレイヤーは高速度カメラで計測するが、大半の人は「何となくもっさりする」と感じるだけだ。