Imlib
詳細情報
- 開発者
- Carsten Haitzler (Rasterman)
- 種別
- X11向け画像ライブラリ
- 後継
- Imlib2、gdk-pixbuf
Rastermanの画像ライブラリ。画像を読み込み、拡大縮小し、ディザリングしてXのpixmapにする。EnlightenmentとGNOME 1全体を支えたが、gdk-pixbufに置き換えられ、書き直し版のImlib2は今も生きている。
Carsten Haitzlerは1990年代半ばに、自作のウィンドウマネージャEnlightenmentのためにImlibを書いた。Enlightenmentは画像でできており、それを素早く読み込む必要があったからだ。PNG、JPEG、GIF、TIFF、XPMを読み、拡大縮小とキャッシュを行い、当時何より重要だったのは、8ビットのカラーマップへのディザリングで、デスクトップの壁紙が画面の他の部分から色セルをすべて奪わないようにした点だ。素のXlib版とGDK上のgdk_imlibの2形態があり、後者によりGNOME 1で画像を表示する標準的な手段になった。
1999年に始まった完全な書き直しのImlib2はX依存を捨て、描画プリミティブ、フィルタ、FreeTypeによるアンチエイリアス文字を加え、EnlightenmentのEvasや、画像ビューアのfeh、スクリーンショットツールのscrotの土台になった。GNOMEは逆の道を選んだ。Xのpixmapを使わず純粋にクライアント側で画像を扱うgdk-pixbufがGNOME 2でgdk_imlibを置き換え、Imlib 1はディストリビューションから消えた。Imlib2はEnlightenmentプロジェクトの中で今も保守されている。どちらがより独創的で、どちらがより政治的だったかを物語っている。