ヒステリシスループ(Hysteresis loop)
強磁性体の磁化が印加磁場に遅れる様子を表す曲線で、書き込んだビットがなぜそのまま残るのかの説明でもある。
磁化(BまたはM)を印加磁場(H)に対してプロットし、磁場を往復させると、材料は同じ道をたどらずに閉じたループを描く。ループの要所が、材料を特徴づける3つの数値だ。飽和(Ms)、H=0での残留磁化、そして磁化をゼロに戻すのに必要な逆向きの磁場である保磁力。ループの面積は1サイクルあたりの損失エネルギーに等しい。
記録用には、ほぼ長方形のループが望ましい。媒体は2つの状態のどちらかにしっかり留まり、書き込み磁場が保磁力を超えたところで鋭く反転すべきだからである。この用語は1880年代にスコットランドの物理学者ジェームズ・アルフレッド・ユーイングが造ったもので、ギリシャ語のhysteros「遅れる」に由来する。