ホットコーナー
ポインターを押し込むと何かが起動する画面の隅。画面上で唯一「外しようのない的」であることを利用し、概観表示、スクリーンセーバー、ウィンドウ切り替えなどを呼び出す。
根拠はフィッツの法則だ。画面端の的は一方向に実質無限の大きさを持ち、隅なら二方向になる。マウスを思い切り振っても、ポインターはそこで止まる。最初に活用したのは1989年のスクリーンセーバーAfter Darkで、隅の一つで即座に起動し、もう一つで起動を抑止した。Mac OS Xは2003年のPantherで、Exposéの「アクティブスクリーンコーナー」としてシステム機能にした。X側では長らく、fvwmなどのエッジフリッピング(端でデスクトップを切り替える機能)の特殊例であり、Compizが隅を効果のトリガーにした。
インターフェース全体をこれに賭けた環境が二つあり、評価は割れた。GNOME 3(2011年)は左上の隅一つでアクティビティ画面を開き、ボタンを押す必要すらなかったが、窓を閉じに行くたびに開いてしまうと不評で、のちに無効化の設定が加わった。Windows 8(2012年)は四隅にチャームバー、スタート、アプリ切り替えを隠し、目印は一ピクセルもなかったが、Windows 10で全廃された。KDE Plasmaは「スクリーンの端」に整理し、遅延を調整可能にした。機能はあるが、探しに行かねばならない。それが多くの環境の落としどころだ。