IT用語集 › ハードウェア › 調和解析機

調和解析機

ハードウェア Svenska → 更新: 2026-10-23

潮汐予測機を逆回しにした機械。観測した曲線を入力すると、それを構成する波の振幅が出てくる。

ウィリアム・トムソン(ケルビン卿)が1876年ごろに最初のものを作り、自作の潮汐予測機と対にした。両者は鏡像の関係にある。予測機は既知の十数個の振動を足し合わせて曲線を作り、解析機は検潮記録から得た曲線を受け取って、どの振動がそれを生んだかを割り出す。どちらも兄のジェームズ・トムソンの円盤・球式積分器に基づいており、これは後の微分解析機を支えたのと同じ機構だ。操作者は記録紙の上で指針をなぞり、係数を文字盤から読み取った。

1898年には、アルバート・マイケルソンとサミュエル・ストラットンが、80要素で解析と合成の両方ができる機械を作った。これに方形波を再構成させると、跳躍のたびに頑固な行き過ぎが現れた。マイケルソンは自分の装置の機械的な欠陥を疑ったが、翌年ジョサイア・ウィラード・ギブズが、その行き過ぎは数学的に正しく、真鍮ではなく級数を打ち切ったことの性質だと示した。この現象はギブズの名を冠し、方形波にローパスフィルタをかけるたびに今も現れる。精密に作りすぎて、機械のせいにできなかった発見である。

← 用語集に戻る