ハーフバンドフィルタ
カットオフをサンプルレートのちょうど4分の1に置いたFIRローパスフィルタ。係数のほぼ一つおきが、ただでゼロになる。
カットオフをfs/4に置き、応答をその点について対称にすると、中央のタップを除いて係数の一つおきがちょうどゼロになる。100タップのフィルタでも乗算は約半分で済み、係数の対称性でさらに半分になる。同じ急峻さなら、FIRフィルタとしてはほぼ最安である。
この形はサンプルレートを半分にしたり倍にしたりする用途にあつらえ向きだ。プラグインやコンバーターのオーバーサンプリングが、たいていハーフバンド段のカスケードになっているのはそのためで、2倍、さらに2倍で4倍、と進み、後段ほど仕様を緩くできる。ポリフェーズ構造と組み合わせれば、ゼロの係数は計算すらされない。