グラフィックスコンテキスト(X11)
描画設定一式をサーバ側に保持する仕組み。線を一本引くたびにネットワーク越しに色を送らずに済む。
X11は、プログラムと表示装置が別のマシンにあることを前提に設計され、回線上のバイト数が重要だった。そこで前景色・背景色、線幅、破線パターン、フォント、クリップマスク、ラスタ演算といった描画属性は、XCreateGC で作るサーバ側のオブジェクト、つまりGCに置かれる。線の描画要求が運ぶのはGCのIDと座標だけである。
GXxor ラスタ演算は定番だった。矩形をXORで描き、同じ場所にもう一度描くと消える。ラバーバンド選択やウィンドウ移動中の輪郭は、何十年もこの方法で描かれた。現代のツールキットはCairoやSkiaで描画し、完成した画像をXRender経由で送るため、GCはコピー設定程度の存在になっている。