IT用語集 › ハードウェア › フォントカートリッジ

フォントカートリッジ

ハードウェア Svenska → 更新: 2026-10-24

プリンタ前面に差し込み、本体にない字形を与えるROMモジュール。

1984年の初代HP LaserJetが内蔵していた書体は、Courierの12ポイント・縦向きの1種類だけだった。TimesやHelveticaがほしければ、特定のサイズと向きごとにカートリッジを買い、前面パネルのベイに押し込んだ。HPはこれにB、F、Zと文字で名前をつけた。中身は完成したビットマップをROMに収めたもので、ポイントサイズごとに1つずつの画像だった。プリンタ自身には、何かを拡大縮小するだけのプロセッサもメモリもなかったからだ。

代替策がソフトフォントで、ケーブル経由でプリンタのRAMにダウンロードし、電源を切れば消える。またPacific Data Productsの「25 in One!」のように、数十の書体を1本に詰め込んだサードパーティ製もあった。ドットマトリクスプリンタにも同じ発想がより小規模にあった。PCL 5と1990年のLaserJet IIIでプリンタ内のフォントがスケーラブルになり、TrueTypeとPostScriptによって組版がコンピュータ側に戻ると、カートリッジの出番はなくなった。

← 用語集に戻る