フローフィールド
グリッドの各セルが「ゴールへの次の一歩」を指すベクトル場。数百のユニットが個別に探索せず、1本の経路を共有できる。
ユニットごとに A* を走らせる代わりに、目的地ごとに場を一度だけ計算する。まずコストマップを作り、ゴールから外側へダイクストラ風に走査して統合マップを得て、最後に各セルで最も安い隣接セルへ向かう方向ベクトルを置く。以後ユニットは1回参照して矢印に従うだけでよく、コストはユニット数にほぼ依存しなくなる。
この方式は群衆や大規模ストラテジーに向き、『Supreme Commander 2』(2010年)の経路探索で一躍知られた。学術的な祖先は Treuille、Cooper、Popović による「Continuum Crowds」(2006年)である。弱点は強みの裏返しで、場は1つの目的地に紐づくため、目的地が多彩なら多数の場か別の手法が要る。