フリップフロップ
詳細情報
- 開発者
- ウィリアム・エックルズ、F・W・ジョーダン
- 年
- 1918
- 種別
- 双安定回路
「1」を覚えておく回路。二つの素子が互いを押さえつけ合い、何かが押してひっくり返すまでその状態を保つ。
1918年、ウィリアム・エックルズとF・W・ジョーダンは、2本の真空管を、それぞれが相手をオフに保つように配線した回路を発表した。出力は二つの状態のどちらにもなれて、どちらも安定で、最後に押された側に留まる。カムもリレーの接極子もなく、電源が入っている限り保たれる二つの状態だけで作った、可動部のない最初の記憶だった。二人はこれを「トリガーリレー」と呼び、念頭にあったのは無線電信である。
ENIACのアキュムレータはフリップフロップで作ったリングカウンタで、10進1桁あたり10段、1万8000本の真空管の大部分がそこにあった。コロッサスも同じ方式で、毎秒数千文字を数えた。真空管1本が1週間分の賃金より高かった間は、1ビットごとが予算上の判断だった。
そこから派生が続いた。SR、D、JK、T。クロックがハイの間は透過のままのレベル感応のラッチ、遷移の瞬間そのものに値を捕らえるエッジトリガ型のフリップフロップ。CPUのレジスタはフリップフロップであり、SRAMセルは同じ双安定パターンの6個のトランジスタである。同期式のチップは、本質的に、組み合わせ論理を間に挟んだフリップフロップの集まりで、エックルズとジョーダンから1世紀がたった今も変わらない。