ダイナミックマイク
振動板がコイルを磁界の中で動かして発電する、スピーカーを逆向きに動かしたようなマイク。
磁石の隙間でコイルが動くと電圧が直接誘起されるため、アンプも外部電源も要らない。構造は単純で頑丈、コンデンサーマイクなら歪んでしまう音圧にも耐える。スネアドラムやギターキャビネット、そしてマイクを落とす歌い手の定番になっているのはそのためだ。
ShureのSM57(1965年)とSM58(1966年)は今も生産され、累計で数千万本が売れた。SM58は金槌代わりに使われても壊れないことで悪名高い。難点はコイルに質量があることで、高域が落ち、細部が失われやすく、出力が小さいため利得の大きいプリアンプが必要になる。