DYCP
一文字ごとに高さが違うC64のスクローラー。平らな文字列を、サイン波のうねりに変える。
名前はDifferent Y Char Positionの略。普通のスクロールテキストは行全体を横にずらすだけだが、DYCPはサインテーブルから読んだ縦方向のオフセットを一文字ずつ与えるので、文字が跳ねるリボンのように流れていく。この効果は1988年ごろにCommodore 64で現れ、すぐに通過儀礼となった。滑らかでピクセル単位に正確なDYCPには、揺らがないラスタールーチンと緻密なサイクル数えが求められたからだ。
実現方法は、文字グラフィックを行ごとにソフトウェアでずらすか、文字を載せたマルチプレクス・スプライトを使うかのどちらか。のちのAmigaやPCのデモにもこの発想は受け継がれたが、C64では腕前を示す証であり続けた。