dtcm
詳細情報
- 作成者
- Sun Microsystems(CDEの一部として)
- 種類
- カレンダー
- ライセンス
- LGPL 2.0(2012年以降)
- ソースコード
- sourceforge.net/projects/cdesktopenv
CDEのカレンダー。RPCデーモンの上に作られたネットワーク対応のスケジューラで、1990年代のUnixワークステーション群すべてに裏口を開けていた。
カレンダーマネージャはDeskSetの出自で、dtcmとしてCDEに入った。発想は、カレンダーをホームディレクトリのファイルではなくサービスにするというもの。各マシンのrpc.cmsdデーモンがユーザーのカレンダーを保持し、ONC RPCで問い合わせに答える。同僚の予定を見て空き時間を調べ、全員の画面に現れる会議を設定できた。Exchangeが当たり前にするずっと前の話だ。コマンドラインのdtcm_insert、dtcm_lookup、dtcm_deleteでスクリプトからも同じ操作ができ、招待はdtmailの添付として届き、ToolTalk経由で登録された。
代償は、どのワークステーションもroot権限のRPCサービスをネットワーク全体に向けて待ち受けていたことだ。1999年、CERTはrpc.cmsdのバッファオーバーフローを警告した。Solaris、HP-UX、AIXでrootシェルが取れる欠陥で、大学のUnixマシンの多くが数週間無防備だった。1980年代のワークグループ的発想がインターネットとぶつかった教科書的な例である。プログラムは公開されたCDEのコードにデーモンごと残っており、会議文化と脅威モデルの両方を追体験したい人には好都合だ。