ドミトリー・スクリャロフ
Adobeの電子書籍保護の弱点について講演しただけで、FBIに逮捕されたロシア人プログラマー。
2001年7月、スクリャロフはラスベガスのDEF CONで、Adobeの電子書籍フォーマットがどう保護されているか、あるいは実際には保護されていないかを講演した。雇用主のElcomSoftは、その保護を外すソフトを販売していた。翌日、Adobeの申立てによりホテルで逮捕され、DMCAのDRM回避禁止条項で刑事訴追された最初の人物となった。
逮捕は「Free Dmitry」の抗議運動を呼び、Adobeは数週間のうちに訴追への支持を取り下げた。スクリャロフは証言と引き換えに釈放され、2002年12月に陪審はElcomSoftに無罪を言い渡した。エド・フェルテンへの圧力と並んで、DMCAが研究者に向けて使われうることを示す教訓的な事例となっている。