Dialnorm
ドルビーのビットストリームのメタデータに入っている、セリフの音量を示す数値である。デコーダーはこれを見て、番組を共通の音量まで下げる。
このフィールドはすべてのDolby Digitalストリームに存在し、−1〜−31 dBの値を取る。デコーダーはセリフが常に−31に収まるよう音声を減衰させる。−24と記された番組は7 dB下げられ、−31の番組はそのままである。視聴者がチャンネルを替えるたびにリモコンへ飛びつかずに済み、映画もダイナミクスを潰されずに済む、というのが狙いだった。
ところがこの仕組みは、誰かが番組を測定して正しい数値を書き込むことを前提としており、そこで破綻した。値が間違っていれば、CMや予告編は耳をつんざく音量になる。米国は最終的に2010年にCALM法を制定し、測定にはATSCの推奨実施基準A/85を用いた。欧州は同じ問題を、EBU R 128に基づいて音声そのものをLUFSで測ることで解決した。