データ指向設計
オブジェクトや継承階層ではなく、データが実際にメモリ上でどう配置され読まれるかを軸にコードを構成する考え方で、ボトルネックは命令ではなくメモリアクセスだという身も蓋もない前提に立つ。
現代のハードウェアではキャッシュミスに数百サイクルかかる一方、計算はほぼ無料に等しい。そこでデータを並列配列(SoA)にまとめ、ループが必要なフィールドだけをキャッシュラインに密に詰めて読めるようにする。太ったオブジェクト同士をポインタで渡り歩くのとは対照的だ。
この姿勢を2014年のGDC講演で明確にしたのがMike Acton(Insomniac Games)である。この発想はエンティティ・コンポーネント・システムの原動力そのもので、素朴なオブジェクト指向とは公然と対立している。