CSIRAC
詳細情報
- 開発
- トレヴァー・ピアシー、マストン・ビアード
- 公開年
- 1949
- 種別
- 電子計算機
- 所有者
- CSIR(のちのCSIRO)
- 所在地
- ビクトリア博物館(メルボルン)
オーストラリア初のコンピュータ。第一世代の機械で唯一、完全な形で現存し、しかも世界で初めて音楽を演奏した。
トレヴァー・ピアシーとマストン・ビアードがシドニーのCSIR放射物理学研究所で製作し、1949年11月に初めて稼働した。世界で最初期の5台のプログラム内蔵方式コンピュータの一つである。真空管は約2,000本、水銀遅延線に20ビット×768ワードを保持し、毎秒およそ1,000回の演算をこなした。消費電力は30キロワットで、家10軒分に相当する。
1950年か51年頃、ジェフ・ヒルは本来デバッグ用だったスピーカーをパルスで鳴らし、『ボギー大佐』を演奏させた。コンピュータが音楽を奏でた最初の例だが、誰も録音しようとは思わなかった。機械は1955年にメルボルンへ移って1964年まで稼働し、現在はビクトリア博物館に完全な姿で保存されている。同時代のENIAC、EDSAC、マンチェスター・ベビーは、断片や復元品としてしか残っていないか、跡形もない。