IT用語集 › ハードウェア › CORDIC

CORDIC

ハードウェア Svenska → 更新: 2026-11-04

シフトと加算、それに小さなルックアップテーブルだけで、正弦・余弦・逆正接・平方根を計算するアルゴリズム。

1959年、ジャック・ボルダーが Convair で B-58 爆撃機の航法計算機のために考案した。ハードウェア乗算器を載せる余裕がなかったのである。ベクトルを目標の角度へ向けて、段々小さくなる角度ずつ回転させる。各角度は、回転が2の冪による除算、つまりシフトで済むように選ばれている。1回の反復でおよそ1ビット分の精度が得られ、16回なら16ビットになる。

同じ発想は後に HP-35 のような電卓や、インテルの浮動小数点コプロセッサ 8087 の内部でも動いた。現在も、乗算器が高価か存在しない場面、つまり FPGA、FPU のないマイコン、STM32G4 のような部品の専用ハードウェアブロックなどで生き残っている。結果は固定小数点で出てくるので、スケーリングは相変わらずプログラマの仕事だ。

← 用語集に戻る