Cancelmoose
偽造キャンセルメッセージで大量投稿をUsenetから一掃した匿名のスパムハンター。のちに、そんな手段が要らなくなる仕組みまで考え出した。
1994年のグリーンカード・スパムの後、Cancelmoose[tm]という署名が現れ、多数のグループにばらまかれた同一の投稿を探し出し、送信者の名義で取り消すcancelbotを動かし始めた。メッセージはanon.penet.fi経由で送られたため、正体は誰にもわからなかった。ムースは正体ではなくマスコットだった。スパムの線引きにはBreidbart Indexが使われた。
このやり方は、見知らぬ誰かが他人の発言を削除することを皆が受け入れる、という危うい前提に立っていた。Cancelmoose自身がその問題に答えを出す。NoCeM、すなわち各サーバーや閲覧者が信用するかどうかを選べる署名付き通知である。ネットワークの歴史でも珍しい、自称検閲官が自分の仕事を不要にしようと努めた例だ。