CAESARコンペティション
AES-GCMの後継を探すため、2013年から2019年に公開で行われた競技会。単独の勝者は出さず、ポートフォリオを選んで終わった。
名称は Competition for Authenticated Encryption: Security, Applicability, and Robustness の略で、ダニエル・J・バーンスタインが幹事を務めた。動機は、GCMへの不満である。nonceの再利用に弱く、定数時間での実装も難しい。2014年に57件の応募があり、AESやSHA-3の競技会と同じ流儀で、5年にわたる公開の暗号解析が行われた。
2019年2月、3つの用途に対して6つの最終候補が選ばれた。軽量用途(Asconが第一候補、次いでACORN)、高性能用途(AEGIS-128とOCB)、多層防御用途(Deoxys-IIが第一候補、次いでCOLM)である。直接の標準化はなかった。最も具体的な成果は、NISTが2023年に軽量暗号としてAsconを選んだことで、そちらを経由して現れた。