ブラウズラップ
ウェブサイトを使っただけで拘束されるとされる規約。ただし誰もクリックする必要のないリンクの先に置かれている。
ラップ系契約の中で最も頼りない形式である。ボタンもチェックボックスもなく、ページ下部に一行あるだけだ。裁判所は概ねそれ以上のものを求めてきた。Specht v. Netscape(2002年)では、のちに合衆国最高裁判事となるソニア・ソトマイヨールが、ダウンロードボタンの下にあるリンクでは利用者に規約の合理的な告知がなされていないと判断した。Nguyen v. Barnes & Noble(2014年)も、リンクが全ページに表示されていたにもかかわらず同じ結論になった。
例外は、規約を明らかに知っている者である。Register.com v. Verio(2004年)では、Verioがwhoisデータを繰り返しスクレイピングしており、知らなかったとは主張しにくかった。規約を書く側への教訓は短い。クリックを求めること。そもそも誰も読まないという話は、また別の問題である。