ステム
曲全体のマルチトラックではなく、ドラム、ベース、ボーカル、その他といった少数のサブミックスにまとめて書き出した音声のこと。
DAWのセッションは100トラックに達することもあり、受け取る側が同じプラグインを持っているとは限らない。その折衷案がステムで、グループごとに同じ開始位置から別々の音声ファイルとして書き出すため、全部を足せば元のミックスに戻る。ステムマスタリングやリミックス、あるいはセリフ・音楽・効果音を分けて吹き替えに備える映画制作などで使われる。
2015年にはNative InstrumentsがDJ向けに、4つのステムを1つのMP4ファイルに収める「Stems」フォーマットを発表した。その後は機械学習の時代になり、2019年のDeezer製Spleeterや、Metaが公開したDemucsは、完成したミックスから無理やりステムを取り出せる。驚くほどよく動くが、レーベルがこれを歓迎するかどうかはまだ決まっていない。