ASRC(非同期サンプルレートコンバーター)
あるクロックで入ってきたデジタル音声を別のクロックで送り出す変換器。2つのクロックが無関係でもかまわない。
どちらも「48 kHz」で動く2台の機器でも、厳密に同じ速さで動くことはない。外部機器をS/PDIFやAES3で独自クロックのシステムにつなぐと両者は徐々にずれ、いずれサンプルを1つ重複させるか捨てるしかなくなり、プチッというノイズになる。古典的な解決策は、全体を共通のワードクロックに同期させることだ。もう1つの解決策がASRCである。
回路は入力と出力のクロック比を絶えず測り、自分のクロックが必要とするタイミングに合わせて新しいサンプルを補間する。2000年前後にAnalog DevicesのAD1896のような市販チップが登場して、安価に使えるようになった。多くのDACも、入力側のジッターから自身を切り離すために同じ手を使う。代償として、出ていくサンプルはすべて再計算されたものになる。