IT用語集 › プログラミング › オールパスフィルター

オールパスフィルター

プログラミング Svenska → 更新: 2026-10-28

全周波数をそのままの音量で通しつつ位相だけをずらすフィルター。単体では無意味に思えるが、何かと組み合わせると途端に仕事をする。

オールパスフィルターは単体ではほとんど聞き分けられない。人間の耳は位相に鈍いからだ。ところが原音と混ぜ合わせると、位相がずれた周波数帯が打ち消し合う。4〜12段のオールパスを直列にし、折れ点周波数をLFOで揺らしたものが、まさにフェイザーである。

1962年にマンフレート・シュレーダーはこれをリバーブで逆の目的に使った。遅延の長いオールパスは、音色を変えずに1つの反響を多数に散らし、数段重ねれば疎な信号が密になる。スピーカーのクロスオーバーで位相を整える用途にも使われ、バイクアッド形式ならほぼすべてのイコライザーの内部に入っている。

← 用語集に戻る