エアギャップ
他のネットワークと物理的につながっていないシステム。最強クラスの隔離だが、聞こえほど絶対的ではない。
被害が許されない場面で使われる。軍のネットワーク、発電所や工場の制御システム、認証局のルート鍵、オフラインバックアップ、コールド暗号資産ウォレットなどだ。限界を示したのがStuxnetである。このワームはUSBメモリ経由でイランのウラン濃縮施設に侵入した。データはどのみち何かの手段で出入りさせねばならないからだ。繰り返し突かれる弱点は、ファイルを運ぶ人間だ。
研究では、ファンの音響信号、ケーブルからの電磁放射、点滅するLED、さらには隣り合うマシン間の熱のやり取りまで使った情報流出が示されている。遅いが、鍵を盗むには足りる。現実の欠点は運用コストで、更新も保守も手作業になる。