アグネス・ドリスコル
戦間期の米海軍を代表する暗号解読者。日本海軍の複数の暗号を破った。
アグネス・マイヤー・ドリスコル(1889〜1971年)は、女性の入隊が初めて認められた1918年に入隊し、暗号課に配属された。エドワード・ヘーバーンの下で働いた時期を経て海軍に戻り、1920年代から30年代にかけて海軍随一の暗号解読者として活躍し、同僚からは「マダムX」と呼ばれた。
日本海軍の赤暗号書を破り、1930年には青暗号書も破った。米国がオレンジと呼んだ機械暗号にも最初の突破口を開いた。開戦の少し前にはJN-25にも着手している。一般向けの歴史にほとんど登場しないのは、最良の仕事が数十年間機密だったことと、本人が名を残すことに関心がなかったことが一因である。