エドワード・ヘバーン
最初期の電気式ローター暗号機を作りながら、儲けを他人に持っていかれたアメリカの発明家(1869〜1952年)。
カリフォルニアの大工で学歴の乏しかったヘバーンは、馬泥棒で投獄されている間に暗号に興味を持った。1917年ごろ、2台の電動タイプライターを、配線を交差させた回転円盤でつないだ。1921年にはオークランドにHebern Electric Codeを設立し、株主の出資で豪華な社屋を構えた。
米海軍は数台を購入したが、1920年代半ばにウィリアム・フリードマンが設計を破った。ローターの回り方があまりに予測しやすかったのだ。会社は1926年に破産し、ヘバーンは証券詐欺で有罪となった。以後の人生は、自分の発想をSIGABAに無断で使ったと政府を訴えることに費やされた。遺族が3万ドルを受け取ったのは、彼の死から6年後の1958年だった。