ライトスルー
書き込みをキャッシュと下層の記録媒体の両方へ同時に行うキャッシュ方式。電源断には強いが遅い。
読み出しキャッシュの利点は保たれるものの、書き込み性能はキャッシュがない場合と変わらない。BBU やスーパーキャパシタのない RAID コントローラ、バッテリー故障時のハードウェア RAID、ファイルシステムのジャーナルのような失えないメタデータで使われ、安全性が性能に優先するときの既定の逃げ道である。
Linux のページキャッシュは通常ライトバックだが、fsync は実質的に下層デバイスへのライトスルーを強制する。RAID5/6 ではストライプ更新の途中で電源が落ちるとパリティが壊れる「書き込みホール」問題を避けられる。PLP(電源喪失保護)付きのエンタープライズ SSD ならライトバックでも安全だが、PLP のない民生品では重要な処理にライトスルーのほうが向く。