ワード・ブレンス
2022年の論文「Breaking Rainbow Takes a Weekend on a Laptop」で、題名どおりのことをやってのけたベルギーの暗号研究者。
Rainbowはジンタイ・ディンによるOil and Vinegarの多層版で、小さな署名と高速な検証を備え、NISTの耐量子暗号コンペの最終候補だった。2022年2月、当時IBMリサーチ・チューリッヒにいたブレンスは新しい攻撃を発表し、最低セキュリティレベルの秘密鍵をノートPC上で2日強のうちに復元してみせた。Rainbowは選ばれなかった。
2021年の時点ですでにRainbowの安全余裕を削っていた。ただ、土台にある単純なUOVは同じ形では影響を受けていない。自身の提案であるMAYO(2021)はUOVの変種で、公開鍵がずっと小さく、NISTの追加署名ラウンドに進んだ。他人の方式を壊し続けていれば、いつかは自分で出す側に回らざるをえない。