Victor Miller
詳細情報
- 所属
- IBM Research、のちIDA
- 知られる業績
- 楕円曲線暗号(1985年)、Millerのアルゴリズム
1985年にNeal Koblitzとは独立に、楕円曲線の上に公開鍵暗号を築くことを提案した数学者。
1985年のCRYPTOで、当時IBMにいたMillerは「Use of Elliptic Curves in Cryptography」を発表した。要点は、楕円曲線上の離散対数には、通常の有限体にある近道がなく、したがってずっと短い鍵で同じ安全性が得られるということである。Neal Koblitzも同時に同じ結論に達していた。産業界がそれを信じるまでに15年、特許への不安が収まるまでにさらに数年かかった。現在のECDSAもCurve25519も、この発想の上にある。
1986年には、Weilペアリングを効率よく計算する方法についての未発表のメモを書いた。このメモは20年近く出回り続け、2004年にようやく印刷されたが、そのころにはすでにペアリングベース暗号、Dan BonehのID基盤暗号を含む分野の土台になっていた。これほど働いた脚注は少ない。