トゥルーバイパス
オフにしたとき、機械式スイッチで入力を出力に直結し、回路を完全に信号経路から切り離すエフェクターの方式。
対になるのがバッファードバイパスで、エフェクトがオフでも信号は常に低出力インピーダンスの回路を通る。Bossはコンパクトシリーズ全体でこの方式を採っている。トゥルーバイパスは3回路2接点のスイッチ(3PDT)を使い、回路を迂回して信号を通す。
議論の本質はケーブルの静電容量にある。ギターのピックアップはインピーダンスが高く、ケーブルの静電容量と合わさってローパスフィルターを形作る。トゥルーバイパスのペダルを10台つなぎ、アンプまで7メートルのケーブルを足すと、配線の総延長が高域を鈍らせるほど長くなる。ギタリストが「音痩せ(トーンサック)」と呼ぶ現象だ。現実的な対策は、チェーンの先頭に良質なバッファをひとつ置き、残りはトゥルーバイパスにすることである。商業的な対策は、あらゆる箱に「True Bypass」と印刷することだ。