TOG-CUP
The Open GroupのX11拡張。すでに他者が確保している色を避けながら、デフォルトカラーマップを共有するためのもの。
256色ディスプレイでは、デフォルトカラーマップは全プログラムが奪い合う貴重な資源だった。TOG-CUP(Colormap Utilization Policy、カラーマップ利用ポリシー)拡張は1996年のX11R6.3で登場し、クライアントに二つの手段を与えた。サーバがすでに予約したセルの一覧を問い合わせることと、特定の位置に色を格納することである。前者は、Windows上で動くXサーバを想定したものだった。ホスト側が静的な色を押さえているところへ、Xのプログラムがそのすぐ隣にほぼ同じ色を割り当ててしまうのを避けられる。後者はCDEに向いていた。CDEのデスクトップの色は、どのアプリケーションが先に起動しても動かないはずのものだったからだ。
この拡張を使うプログラムはほとんどなかった。世紀の変わり目頃に24ビットのTrueColorが当たり前になると、取り合うセルそのものがなくなり、xdpyinfoの一覧に載る、誰にも説明できない名前になった。