トーマス・ドゥリエン(Thomas Dullien)
Halvar Flakeの名で知られるドイツのリバースエンジニア。バイナリの差分比較を道具にし、エクスプロイトを理論にした。
ドゥリエンは2004年にボーフムでZynamicsを創業した。同社のBinDiffは、コンパイル済みプログラムの2つのビルドを比べて、どの関数が変わったかを正確に示す。つまりセキュリティパッチはすべて、それが直したバグの地図になる。誰も見ないでほしいと願うベンダーには都合の悪い事実だ。Googleは2011年に同社を買収した。
Google Project Zeroでは、2015年にマーク・シーボーンと共に、Rowhammerが単なるメモリの不具合ではなくカーネル権限への道であることを示した。また、エクスプロイトとは何かを「weird machine(奇妙な機械)」、つまりバグのあるプログラムの内部に偶然潜むコンピュータという概念で説明しようとした。2019年にGoogleを離れ、プロファイリング企業optimyzeを共同創業し、同社は2021年にElasticに買収された。