ケンブリッジのデイヴィッド・ウィーラーとロジャー・ニーダムは、暗号を記憶だけで書き下せるようにしたかった。64ビットブロックを128ビット鍵で、加算・XOR・シフトによる64ラウンドのファイステル構造で暗号化する。テーブルもSボックスもなく、鍵スケジュールと呼べるほどのものもない。
単純さには代償があった。どの鍵にも等価な鍵が三つあり、実効鍵長は126ビットに下がる。関連鍵攻撃にも弱い。MicrosoftはTEAを初代Xboxでハッシュ関数として使い、ハッカーがまさにそこを突いて独自コードを動かした。後継のXTEA(1997年)とXXTEA(1998年)が一部の穴を塞いだ。