シンクラヴィア
詳細情報
- メーカー
- New England Digital
- 年
- 1977年
- 種類
- デジタルシンセ/サンプリングワークステーション
ダートマスで生まれたデジタルシンセ。やがてラック1台分のレコーディングスタジオへ成長し、値段は家一軒分だった。
シンクラヴィアは、ダートマス大学でシドニー・アロンゾ、キャメロン・ジョーンズ、作曲家のジョン・アップルトンが開発し、70年代後半から彼らの会社New England Digitalが販売した。初期型は、専用ミニコンピューターの制御下でデジタルFM合成と加算合成を行った。80年代にはサンプリングが加わり、最初はRAM、のちにハードディスクへ直接録音できるようになった。これで、制作の全工程が1台の機械の中で完結する「テープレススタジオ」という構想が現実味を帯びた。
フル装備のシステムは数十万ドルし、映画スタジオやスターのもとへ納められた。フランク・ザッパの『Jazz from Hell』(1986年)は、ほぼ全編がこの機械で録音されている。やがてMIDI対応のパソコンと安価なサンプラーが下から市場を侵食し、NEDは1993年に倒産した。シンクラヴィアにできたことの大半は、今ではどのDAWでもできる。