統計的飽和攻撃
平文の一部を固定して残りを動かし、少数の出力ビットがどれだけ偏るかを測る攻撃。
2009年にボードゥアン・コラールとフランソワ=グザヴィエ・スタンダールが提案し、軽量暗号PRESENTの段数削減版を標的にした。発想はインテグラル攻撃に近い。平文の一部のビットを固定し、残りを多数の値で走らせる。厳密な均衡を探す代わりに、暗号文の数ビットの分布がどれだけ均等かを統計的に測る。置換層の拡散が不十分だと、固定したビットは設計者の想定より多くの段にわたって漏れ出す。
2011年にグレゴール・レアンダーは、この手法が本質的には反対側から見た多次元線形解読法であることを示した。有用性は変わらないが、独立した一派ではなく、古い木の一枝という位置づけになった。