スタッフォード・タバレス
オンタリオ州キングストンのクイーンズ大学の教授で、CAST の「T」。S-box 設計を、測定できるものに変えた人物の一人。
1980年代、S-box はまだ、NSA の言うことを信じるしかない代物だった。タバレスはウェブスターとともに、1985年に厳密なアバランシェ基準(SAC)を定式化した。入力のたった1ビットを反転すると、出力の各ビットがちょうど2分の1の確率で反転すべきだ、という基準である。これにより設計者には目指す具体的な目標が、評価者には既存の暗号を測る物差しができた。
博士課程の学生カーライル・アダムズとともに CAST 設計手順を開発した。S-box を完成した謎の箱として与えるのではなく、明示された基準に沿って構成する手法で、その成果が Feistel 型暗号の CAST-128 と CAST-256 である。キングストンの彼の研究室は、カナダ初期の暗号研究者のうち、際立って多くを育てた。