SPAN(ネットワーク)
NASAが宇宙物理学者のために作ったネットワーク。TCP/IPではなくDECnetで動き、初期インターネットと並行して存在したもう1つの世界。
Space Physics Analysis Network(宇宙物理学解析ネットワーク)は1980年代初頭に、NASAの各センターと提携大学の研究者が磁気テープを郵送せずにデータを共有できるよう作られた。関係者のほぼ全員がDECのVAXとVMSを使っていたため、専用線上でDEC独自のDECnetプロトコルを採用した。ノード数は米欧で数千に達し、高エネルギー物理学者側のHEPnetとも接続された。
フラットなDECnetは便利で気前がよく、ほぼどのノードにもログインでき、ファイルをコピーでき、メッセージを送れた。それは格好の標的でもあり、1989年のWANKワームがそれを実証した。1990年代にはNASAのインターネットベースの科学ネットワークに統合され、DECnetもVMSとともに引退していった。