TCPスロースタート
接続の開始時にネットワークの容量を探る TCP のアルゴリズム。小さな輻輳ウィンドウから始め、パケットロスか閾値に達するまで RTT ごとに倍にしていく。
考案者はヴァン・ジェイコブソンで、1988年のことである(RFC 5681)。初期輻輳ウィンドウ(initcwnd)は従来1セグメントだったが、Google が既定値を10に引き上げ、これが RFC 6928(2013年)になった。ロスが起きるとウィンドウは半分にされ、ssthresh が設定されて、スロースタートから輻輳回避(線形増加)へ移る。
「スロー」という名前は誤解を招く。実際には指数的な増加だからだ。ただ、その結果として、短命な接続(keep-alive なしの HTTP/1.1)は最大スループットに達しない。持続的接続を使う HTTP/2 や HTTP/3 は、この問題を避けられる。