SIGKILL
シグナル9。捕捉も無視もブロックもできない唯一のシグナルである。kill -9。
ほかのシグナルはプロセス側で処理できる。killの既定であるSIGTERMは「終了してください」という丁寧な依頼で、プログラムは保存や、ファイルを閉じることや、子プロセスの停止をする機会を得る。SIGKILLはプロセスには届かず、カーネルが直接プロセスを破棄する。
だからkill -9は最初の手段ではなく最後の手段にすべきだ。後始末ができないため、ロックファイルや書きかけのファイル、孤児になった子プロセスが残ることがある。しかもSIGKILLが効かない場合もある。割り込み不可のI/O待ち(状態D)に入ったプロセスは、呼び出しが返るまで終了しない。固まったNFSマウントが殺せないプロセスを生むのはこのためである。