Ross Anderson(ロス・アンダーソン)
詳細情報
- 生年
- 1956年
- 没年
- 2024年
- 所属
- ケンブリッジ大学
- 知られる業績
- Security Engineering、Serpent、セキュリティ経済学
セキュリティが破られるのは、暗号の弱さよりも、インセンティブの歪みや杜撰さ、手順の不備によることのほうがはるかに多いと論じたケンブリッジ大学の教授。
1993年の論文「Why Cryptosystems Fail」で、アンダーソンは現金自動預け払い機の実際の不正を調べ、暗号が破られたことが原因のものはほとんどないと示した。原因は内部犯行や手順の不備、そして顧客に責任を押しつける銀行だった。この洞察は『Security Engineering』(2001年、第3版2020年)の骨格となり、同書は多くの人にとって事実上の教科書になっている。
彼はエリ・ビハム、ラース・クヌーセンとともにブロック暗号Serpentを設計した。AESコンペでは2位となり、最も保守的な設計という評価を得た。セキュリティ経済学の確立にも貢献し、監視や医療記録をめぐって英国政府と、いかにも楽しげに争った。2024年に死去。