Paul Kocher(ポール・コーチャー)
詳細情報
- 生年
- 1973年
- 設立
- Cryptography Research(1995年)
- 知られる業績
- タイミング攻撃、差分電力解析、SSL 3.0、Spectre
実装は、処理にかかる時間と消費電力から鍵を漏らすことを示した暗号研究者。
1996年、コーチャーはタイミング攻撃を発表した。RSAやDiffie-Hellmanの演算時間を測るだけで秘密の指数を復元できるというものだ。同じ年に、Netscape向けのSSL 3.0も共同設計している。その2年後には、ジョシュア・ジャッフェ、ベンジャミン・ジュンとともに差分電力解析を発表した。消費電力の波形を統計処理して、スマートカードから数分で鍵を取り出す手法である。
サイドチャネルは独立した研究分野となり、彼の会社Cryptography Researchは特許と対策技術で成功を収め、2011年にRambusに買収された。2018年にはSpectreの発見者の一人となった。根底にある発想は同じで、対象が投機的実行に変わっただけである。アルゴリズムが完璧でも、シリコンは口が軽い。