リレー攻撃
遠く離れたカードと端末の間の無線通信を、二つの機器で中継する攻撃。
攻撃者は何も理解する必要がないので、暗号は役に立たない。一方の機器が被害者のポケットのカードのそばに、もう一方が別の店の端末に当てられ、メッセージは手つかずのまま行き来する。カードは端末のそばにいると信じ、端末もカードが近くにあると信じる。Gerhard Hanckeは2005年にISO 14443カードに対してこれを実演し、同じ手口でキーレスエントリーの車も開けられる。
対策は時間の計測だ。Mastercardは非接触カーネルにリレー耐性プロトコルを加え、端末がカードの応答時間を測り、数センチしか進まない信号にしては遅すぎれば処理を打ち切る。2021年にはバーミンガム大学とサリー大学の研究者が、ロック状態のスマートフォンでVisaカードを使うApple PayのExpress Transitモードを中継できることを示した。