QoS / DiffServ
DiffServ(Differentiated Services)によるQoS。IPヘッダーにDSCPコードを付けてパケットに印を付け、ルーターがキューの扱いを変えられるようにする。共有ネットワークで、音声や映像を大容量通信より優先する際の基礎になる。
仕組みはこうだ。6ビットのDSCPフィールドがパケットをクラスに分類する(音声にはEF、映像やデータにはAF、「ベストエフォート」にはBE)。各ルーターはPHB(Per-Hop Behavior)を適用し、優先キューや重み付き公平キューイングで処理する。フローごとに資源を予約するIntServ/RSVPはスケールしにくいが、DiffServはステートレスで拡張性が高い(フローごとではなくクラスで印を付ける)。典型例は、EFを付けたVoIPが、ネットワークが混雑していても低遅延を保つこと。限界は、QoSマーキングが同一の管理ドメイン内でしか尊重されないことで、広いインターネットは無視する。企業網、WAN、モバイルコアネットワークで中心的な技術である。