パワーオンリセット
電源投入時、供給電圧とクロックが安定するまでプロセッサをリセット状態に保つ回路。
電源レールは一瞬で3.3Vに届くわけではなく、水晶発振子が振動し始めるにもミリ秒単位の時間がかかる。その前にCPUが動き出すと、寝ぼけたフラッシュからゴミを読み込んでしまう。パワーオンリセット(POR)は電圧がしきい値を超えるまでリセットを維持し、念のためさらに少し待つ。リセットベクタが取得されるのはその後だ。
8051やZ80のボードのような古い設計では、PORはリセットピンに付けた抵抗とコンデンサだった。電源の立ち上がりが速ければこれで足りるが、立ち上がりの遅い電源だとリセットが早く解除されてしまうことがある。現代のマイコンはPORを内蔵しており、通常はブラウンアウト検出器の隣に置かれる。直近の再起動が電源投入、ブラウンアウト、ウォッチドッグのどれによるものかを記録するステータスレジスタも備わっていて、機器が勝手に再起動を繰り返すときにまず確認すべき場所だ。