フィル・カッツ
PKZIPを作ったミルウォーキーのプログラマ。彼のアーカイブ形式は、今もJAR、DOCX、APKの土台にある。
カッツは、ARCと互換性のあるPKARCを、切り詰めたアセンブリで書いた。1988年にSEAから訴えられると、自前の形式を作った。PKZIPは1989年に、彼の会社PKWAREのシェアウェアとして登場し、仕様も公開されたので、誰でも互換ツールを作れた。当時としては珍しい判断で、ZIPが彼自身よりもDOSよりも長生きした理由はそこにある。
PKZIP 2.0で導入されたDEFLATE方式は、gzip、PNG、HTTP圧縮の中に今も生きている。カッツ本人は公の場から身を引き、2000年にアルコール依存症の合併症で37歳の生涯を閉じた。BBSの世界では長年の英雄だった。訴えられても勝ってしまった、孤独なコーダーとして。