ペリフェラルイベントシステム
マイコン内部のルーティングマトリクス。あるペリフェラルのイベントで別のペリフェラルのタスクを、CPUを起こさずに直接起動できる。
タイマでADC変換を開始する従来のやり方は割り込みである。タイマが発火し、コアが目を覚まし、ハンドラがADCの開始レジスタに書き込む。これには電力、数マイクロ秒、そしてジッタがかかる。イベントシステムは代わりに、両者の間にハードウェアの配線を引く。AtmelはXMEGAとその後のSAM Dファミリに「Event System」を載せた。NordicはこれをPPI(Programmable Peripheral Interconnect)と呼び、nRF53とnRF91には分散型のDPPIがある。
モデルは単純だ。各ペリフェラルがイベント(「タイマがコンペア値に到達」)とタスク(「サンプリング開始」)を公開し、チャネルが一方を他方につなぐ。ファームウェアで記述する一種の回路基板といえる。低消費電力設計には見事に効く。同時に、Cのコードを読んでも誰も原因を見つけられない挙動を生む効果も、同じくらい高い。