パス・ザ・チケット
侵害したマシンのメモリから Kerberos チケット(TGT またはサービスチケット)を盗み、それを使って被害者になりすまして認証する攻撃。パスワードは一切知らなくてよい。
Windows / Active Directory では Kerberos チケットがメモリにキャッシュされている。管理者権限を得た攻撃者は Mimikatz などでそれをダンプし、他のシステムへチケットを「渡す」ことができる。チケット自体が身元の証明になるので、パスワードは要らない。NTLM ハッシュを使い回すパス・ザ・ハッシュとは異なり、盗まれるのは Kerberos チケットそのものだ。
関連する手口に、krbtgt アカウントのハッシュで署名した偽造 TGT を使うゴールデンチケットと、偽造サービスチケットのシルバーチケットがある。AD ドメイン内の横展開や権限昇格に使われる。対策は、LSASS メモリの保護(Credential Guard)、管理者権限の制限、チケット有効期間の短縮、異常なチケット使用の監視だ。